学術書・美術書・工芸書等の古本・CD・DVD・ブルーレイの高額買取

経済学1万冊

経済学1万冊

 
 いろいろ相談に乗ってくださる古本屋さんから
経済学の専門書1万冊を買取しないかという
ご紹介がありました。皆さん不思議に思われるでしょう。
何故そんないい話を自分で引き受けないのかと。

 

それは、今月以内という期限をきられ、
またとりあえずおいて置く場所がないからです。
浩仁堂はその古本屋さんの10分の1の倉庫しか
持ってないのですが、かつて安曇野で1万冊
買取した経験から買取可能なのです。
あす、下見に行きます。どんなご本と会えるか
とても楽しみです。

 安曇野の買取の様子はこちらです。

 今後このブログでは、買取の様子もさることながら
訪れてくださった方の本を買うとき、および売る時の
参考になるような読書案内・古本販売案内となるよう
記事を書いていこうと思います。

 経済学書の動向

 なんといっても今年度に入ってからの経済学書の
ビッグニュースは

21世紀の資本

です。話の要点をザックリな上にもザックリ言うと

資本主義社会では、

「(A)不動産、株、金(きん)といった資本を持っていて働かない人

つまり「不」労所得者>の方が

(B)汗水たらして一所懸命働く「労働/勤労」所得者よりも、

お金持ちになることができる、そして両者の経済「格差」は広がる。」
という事です。

 ええ、そんなこといまさら言って、ベストセラーになるなんて
おかしくないですか?だってこれは130年前にマルクスが資本論で
述べたことではないですか?
ピケティの大ブームはマルクスの復権という事になるのでしょうか?

いずれにしてもこれからの経済学の問題意識としては
格差があまりにも大きいと経済が成長しない、
貧乏人が多いと消費が増えないという
観点から、経済成長を目指して
いかに格差を減少させるかが課題になります。

すると
資本主義の原理を問い直すという事で
マルクスやシュンペーターが再び読まれ、
格差を是正する点で
これまた再び、ケインズが読み直されることになるでしょう。

画像の説明


コメント

  •  ニーチェは現在に至るまでの実存的なスタンスで人間がやらなければならないことをかなり精密に予見しましたが、その浸透までには何度もあらゆる視点により焼直しされる必要がありました。そして、今後もその必要はあるでしょう。

     ピケティの主張は端的に言えば、超長期でみた場合に資本収益率(r)は経済成長率(g)を上回るという主張かと思いますが、例示されている「金(きん)」は入りません。何故なら、金のみをポートフォリオとして持っている資産家が居た場合、資本収益率が0となるため、不労所得は得られず経済成長率の上昇によって格差は是正されるからです。
     ただ、仰りたいことはわかります。
     金を多く持っているような人間は殆どの場合、不動産や企業を所有している資本家であり、不労所得を得ているのだろう、と。たしかに、その相関係数は間違いなく0以上となるでしょう。

     マルクスがその構造の分析から結論に到達したのに対して、ピケティは統計から同様の結論に達しているところが最も大きく異なります。既存に同様の学説はあったものの、資本収益というのが実に曖昧であることがポイントとなります。通常、資本収益といった場合、既存の学説では如何に資本収益の定義の幅を限定するかがテーマになっていたのに対して、敢えて不動産まで含めて資本収益の定義を緩くすることにより、国際的&超長期での統計比較が可能になった点が画期的である、といえるでしょう。

     そしてイノベーションという言葉を使うならば、マルクスが革命的イノベーションであったのに対して、ピケティはもっと漸進的なイノベーションを目指すための警鐘を鳴らしています。つまり私たちの資本主義を如何に継続するかという熱意によって書かれたものであるということが異なるところでしょう。

     ジョージ・ソロスは
    「私は市場システムが人間の取りきめた他のすべてのものと同じく、もともと欠点を抱えたものであると信じている。」
     という言葉とともに、
    「私たちの現実理解がどこまで到達できるかという点に関して限界はない。
    私たちの社会は改善の余地が無限なのである。」
     という言葉を残しています。

    「それ」は鍛造工程のように何度も高熱でハンマーに打ち付けられ、
    私たちの社会の改善可能性を無限に切り開いてくれることでしょう。


  • IZさん、コメントありがとうございます~。
    非常に啓発的な内容で
    勉強になりました。
    構造の分析で統計の分析と
    同じ結論に到れるなんて
    さすがマルクスという感じです。

    そうか、こうやって各分野の専門家に
    コメントを頂戴できれば、
    このブログを本当に読者の
    知りたいことに答えるものに
    していけますね。



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